第130章

リチャードはベッドのヘッドボードにもたれかかるように身を縮め、シーツを固く握りしめて身体を隠しているイザベラを見据え、目に冷え切った怒りを宿していた。

「スコット嬢」かろうじて軽蔑を隠した声で、彼は言った。「君はハーディング家の客人ということになっているはずだな。いったいどうして私の息子のベッドに入り込んでいる? しかも息子は昨夜、身動きもろくに取れないほど具合が悪かった。ましてや、その……男女の営みなどできる状態ではなかったはずだ」

使用人たちは顔を見合わせ、ようやく事の次第を悟った。ボストンの上流社交界で気品ある令嬢と見なされていたイザベラ・スコットが、ハーディング夫人の座を手に入れる...

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